元町映画館☆特集
製作総指揮:ヴィム・ヴェンダース 世界の名監督6人が描く、6つのストーリー
ベルリン・フィルハーモニー
(c)Wim Wenders
もしも建物が話せたら監督:ヴィム・ヴェンダース、ミハエル・グラウガー、マイケル・マドセン、ロバート・レッドフォード、マルグレート・オリン、カリム・アイノズ
あなたは建物に話しかけられたことはありますか。そして建物に話しかけたことはありますか。本作では世界の名監督がその夢、空想を形にしてくれています。
出演者は「ベルリン・フィルハーモニー」「ソーク研究所」「ハルデン刑務所」「ロシア国立図書館」「オスロ・オペラハウス」「ポンピドゥー・センター」と豪華な出演陣。
今回の主役はあくまで建物たち。そしてそれぞれに歴史がある。そこに通う人々の思い出が物語に彩りを添える。この映画は建物の歴史を語るだけでなく、外観、内観を交互に映し出しておりそれぞれに感情がある。
ベルリン・フィルハーモニー)
(c)Wim Wenders
ロシア国立図書館
(c)Wolfgang Thaler
ハルデン刑務所
(c)Heikki Farm
ソーク研究所
(c)Alex Falk
オスロ・オペラハウス
(c)ystein Mamen
ポンピドゥー・センター
(c)Ali Olcay Gozkaya
本作の予告編でもあるように一方的な語りかけではなく、建物と私たちの会話が面白い。もちろん私たちがスクリーンに向かって話せる訳ではないのだがロシア国立図書館が「私の話は十分。それよりあなたのことを何か教えて欲しい」と問いかけてくる。これに私はしてやられた。ずっと建物が一人スピーチをするもんだと決めつけていたからだ。こんな遊びを利かしてくるとは。
今回は世界各国の建物がそれぞれの監督の想いとともに描かれている。
そしてこれを見た後にふと思った。日本の建築、城だったり古墳、古い民家でも構わない。それぞれに物語があるじゃないかと。自分が住んでいる家もそうだ。自分が過ごしきた家はもしかしたら自分よりも理解しているかもしれない。それは自分の視野を新しく広めてくれる。そんな存在に出会った気がする。
日本の監督たちも日本にある建築でこういう映画作ってくれないかな。
『もしも建物が話せたら』
5/28(土)~6/3(金)
12:40~
6/4(土)~6/10(金)
16:20~
6/11(土)~6/17(金)
19:00~